血の通ったあの言葉
後藤田正晴さんがなくなったそうです。
久しぶりに悲しいなぁと、偉大な人を失ったなぁと。別に何のつながりがあったわけではありませんが。
そんなによく知っているわけではありませんが、テレビで聞くすべての言葉に説得力があって一言で言えば「筋が通っている」という感じ。
あんなに納得できる言葉を吐ける人はなかなかいないんじゃないかな。
少なくともテレビでしゃべっている政治家や朝まで生テレビにでているコメンテーターにはいない。
今の政治ってとってもわかりやすい
でもそれは極端なだけであるような気もする。
「抵抗勢力」「郵政民営化のよしあし」「刺客」「2大政党、政権交代」
そして内容の話でもない。何が起きているのかはなんとなくわかってもその内容がみんなの頭にすとんとおちてくるように話す、ということがされていないような感がある。
それができたのが後藤田さんだった。
後藤田さんのコメントはいつも真剣に聞いていた。
ムダがなく、わかりやすく、感情的でなく、自分の意見と違っていたとしても納得できる内容だった。宗教じゃないけどひきつけられる貴重な言葉の数々、聞いた後に心地よかった。とくに何を覚えているわけじゃないが。
ああいうNo2が日本にいたということがすごい誇らしく、うれしいことだと思っていた。
そしてどんな状況でも筋を通す勇気と頭のキレ。
筋を通せる人間って強いと思う。そういうところだけでも見習える物なら見習いたいです。