手作り選挙

C_Wang19802005-08-23

9月11日に「郵政民営化の是非を問う」、と謳った衆議院総選挙が行われる。
それに伴って友人の母親が選挙に立候補するというのでお手伝いにいってまいりました。


茨城県水海道市
茨城7区、先日自殺した自民党議員の永池さんの奥さんや元建設相で逮捕かなんかされた中村さんの立候補するアツい選挙区です。
東京駅から乗ったバスの中で新聞を読んでいたら、見事その選挙区の記事が載っていて、いい予習になった。といってもほとんどはその2候補の話で友達のお母さんの記事はほんのちょっとだった。
ついでに民主党政権公約(マニュフェスト)も載っていたのでちゃっかり読んでおいた。何も知らずに行くのも忍びないと思っていたのでよかったよかった。(毎日新聞8月23日朝刊)


友人の弟が水海道の駅まで迎えに来てくれた。ちょっと雰囲気似てる・・・
着いたところはイメージどおりの後援会事務所でした。沢山ポスターが貼ってあっていかにも「立候補してます」といったところ。「やります!!」という表情の候補者の写真。
事務所に入ると、「もう一仕事終えました」という雰囲気。朝早くからお疲れ様です。
大量のポスターとベニヤ板を渡される。選挙ポスターをベニヤ板に延々と貼りつづけるようにいわれた。じみーなお手伝い開始。


貼りながらまわりの人の話を聞いていた。
何人かで朝5時頃から古河駅で「駅立ち」をしていたらしい。駅でビラを配って「よろしくおねがいしまーす」という、あの役目らしい。茨城7区では古河駅くらいしか大きな駅が無いらしく、他の候補とバッティングすることもしばしばだとか。
そんな話の後に、朝読んでいた毎日新聞の記者から電話が入った。なにやら談笑していたので何を話していたのか聞いたところ、記者から「全国版にのっけといたぞ、あれだけ書けば充分だろ??」とかいわれたらしい。
マスコミと立候補者の関係を垣間見た気分。アピールしたい立候補者、そして記事を書きたいマスコミ各社、どっちかが特に強いわけでもなく、WinWinの関係なんだろうけどどちらかというと優位なのはマスコミ側なのかな?という印象。


つぎつぎと支援してくださる方、ヘルプの方が来てだんだんにぎやかになっていった。
エクセルで名簿を作っている人、ポスターを立てるための杭を買いに行く人、ベニヤ板の発注をしている人、新聞広告に載せる文言を考えている人、警察との対応をしている人、PRの戦略を考えている人、、、人、人、人。
立候補者を助けてくれる人が一丸となって動く。みんながみんなその道のプロだったりするわけではないがその一つ一つの動きが集まって選挙運動になるんだな、と思った。かなり真剣でシビアな文化祭という印象。


ポスター貼りが一段落したあと、急遽新聞に掲載する広告の原案を作ることになった。
広告の原稿用紙があり、その大きさにあわせてIllustratorで広告をつくる。
使ったことないから四苦八苦で、まったくもって中途半端に終わってしまいました。
形になったのかな。使えないヘルプで申し訳ない。
できれば他の候補の選挙広告を見てみたかった。
「おお。これは納得!」というものってそうそう思いつかないね。難しい難しい。


ちなみに選挙のお手伝いをしている人には若い人が多い。
大体は学生で夏休みを利用して住み込みで働いているらしい。
夜中まで延々と働きつづけ、大変であることこの上ないらしい。
「ここにいると寝不足になりますよ、夜3時くらいまでミーティングしたり、朝は7時には起きますから。」
というK君(17)の話が大変な選挙活動を物語る。
そういう若い人たち、候補者、支援者全てが地道にこつこつと、情熱的に、一つの方向を向いて動いている。
大変だろうけど「当選」という一つの目標が良く見えていて生き生きとしていて楽しそうに見える。終わりのある仕事というのはある意味モチベーションをキープしやすいんだな、と思った。
「区切りのない仕事に区切りをつける」
という手法をこれからは取り入れてみよう。


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