中国のデモ、対極的な愛国心

中国で反日の暴動が起きてニュースになっている。個人的にはちょっと腹立たしいし納得いかないけど人それぞれ思惑はあるだろうし一概に否定が出来ないことだと思う。ただ、けが人が出る可能性も高いし、(ていうかもうでているってニュースを読んだ記憶がある)いろいろな国に飛び火してアジア全体を巻き込んだ日本バッシングになりかねない。
でもどの新聞か忘れたけど、現地で取材している時にデモに参加している人たちと話したがその雰囲気が「流行」に流されているようだった、と書いていた。どうせそんなもんなんだろう。うっぷんがたまっている人が公然とうっぷんを晴らせるところとして日本を選んだんじゃないかなぁと思う。小さい時から日本の侵略についてじっくり教育を受け、それからずーっとその考えが根底にあるまま大人になった、そんな中国人が日本に反抗することにためらいを持つとは思いにくい。
今後は多分時間とともに収束していくんじゃないかなぁと思う。だってなんか流行っぽいし。流行はいつか廃れます。だからあえて止めようとするんじゃなくて気が済むまでやってもらって、中国に弁償してもらう物はしてもらってそれでいいと思う。結果的に日本企業は中国にとっても重要だからそのまま居残るだろうし、日本が中国に対して外交カードが増えて有利になるだろう。中国の人たちは気が済めば潮が引くように収まっていくと思う。
でも、中国の反応が極端だと思う中、痛烈に感じたことは日本人の愛国心のなさ。戦時中の狂信的な愛国心ではなく、一般的な「自分の国を好きである心」が足りていない。国旗を燃やされてもこれだけ理不尽な中国のデモ活動に対しても日本国内で組織的な大規模なデモが起きているわけでもなく、冷ややかである。実は中国の反応が異常なのではなく、日本の反応のなさっぷりが異常なのかもしれないとすら思った。