なにがあったかといいますと

ちょっと奇特というか貴重じゃないけどあまり無い経験だったので長いけど書いてみます。


5月27日の午後に部屋に置いておいたお金がなくなっていることに気づきました。


天津にきてからずーっと会社指定のホテルに住んでます。一通り家財道具の揃った部屋で、なかなか便利なのですが、部屋には金庫がありません。他にかぎのかかる場所も無く、安心して保管できる場所がないもんですから貴重品は仕方なく持ち歩いていたんですけど、どうも最近調子が悪く、緊張しながら大金を持ち歩いていること自体に疲れたこともあって、引出しのなかに入れておいたことが間違いでした。あいやー。


で、ホテルに文句言ってみました。どうしてくれるんだ!と。
そしたら警察に通報したようです。程なくして警官2人を連れて部屋にきました。


その場でホテルの人と警察の人に状況を聞かれます。
無くなったものは?
最後に見たのは?
どこに置いておいた?
部屋はかぎがかけてあったか?
だれか自分以外の人が部屋に入ったことは?
だれか他の人が泊まりに来たことは?
部屋にだれかが侵入した形跡はあるか?
友達や同僚が部屋にきたことは?
ここは一人で住んでいるのか?
ここ最近だれか泊まりに来たか



。。。。



っておい!
同じ質問を何度しやがるこいつめ。
まさか友達泊めたりしないですよ。同僚もこないですよ。そんなやましいこと無いですよ。
まさかおもちかえりしたりなんてしませんよ、、、
日本人のイメージって一体、、、
まぁホテルの1階にある日本人向けカラオケクラブで日常的に日本人がしていることを見れば仕方ないといえばそうだけど。


今日時間が有れば警察に一緒に来て話を聞きたい、といわれました。
時間があるので行ってみることにしました。


時計は16時半を指していました。


パトカー?に乗せられて着いた先は派出所。
実は一応日本みたいに派出所がありました。
入り口も狭く、標示も小さいので今まで全然気づかなかったけど家の意外と近くにあったみたいです。
3階建ての建物で結構古いつくりです。2階に通されました。
そこで若い警察官から状況を聞かれました。
中国語でつたなくしゃべる僕を見て、「英語は出来るか?」と聞いてきたので「出来る」、と答えましたが、「ほう、そうか」といったきり結局最初から最後まで中国語でした。ただ聞きたかっただけのようです。


その警察官は万年筆で丁寧に調書を書いてくれました。
丁寧に丁寧に一字ずつ間違えないようにゆっくりと、、、いやーもう時間がかかるかかる。
さらに時々上司の警察官がきて、書き途中の調書を見て「おい、これはちがうだろ、この人言った事ちゃんときいてんのか、おぃ!」っとこてこての天津訛で叱り、書き直し、書き直し、の繰り返し。
結局1時間もかかってA4用紙2枚の調書を書き終え、サインするように言ってきました。


やれやれと思いながら警察官と一緒に1階に下りると今度は精悍な感じの男の人が待っていました。
そして一緒にホテルに戻るぞ、といわれ、警官に伴われてホテルに行きました。


このころ既に18時。まだまだ続くのです、、、長い長い。