チベットで探検ごっこ

午前中はポタラ宮へ。
前の日の午前中をフルにつぶしてチケットを取ったポタラ宮へいよいよ入場。
ラサのシンボル的存在だけあって街のどこから見ても堂々としたたたずまい。



中に入るととにかく見た目どおり増築に増築を重ねたようで建物と建物が複雑
につながりあっていて迷路のよう。
看板で順路が示してあるおかげで迷わずには済んだものの自由に見て廻ってよい
なんていったらおそらく出てこれないと思われるくらいごちゃごちゃ。


それにしてもすばらしい建物だった。
ぜいぜい言いながら登った甲斐があったというもの。

すべての部屋の壁や柱には綺麗な彩色された彫刻やら壁がやらが敷き詰められ、
大量の仏像は金銀宝石で装飾されている。


そして何より宗教、信仰の中心であり続け、いまだにたくさんのチベット仏教
信者が列を成してポタラ宮内の仏像に賽銭をし、お祈りをしてまわっていること
が印象に残った。ポタラ宮は昔の文化を遺すだけの遺跡などではなく、まだまだ
現役で役目を果たしている。



午後はセラ寺へ。
他にも見所は沢山あるのだがなんとなくちょっと街から外れたところにいけたら
と思い。この選択は大当たりだった。
日本人のお坊さんも修行したという由緒正しいお寺。沢山の僧坊といくつかの
寺が集まっている、まるで小さな町のよう。


このセラ寺、とっても楽しい。
ポタラと違って順路もなにもなく、自由に見て廻れる。

どのくらい自由に見て廻れるかというと、入ってはいけないところがほぼ無い
感じ。
トイレを借りようとお坊さんに聞いたらあっちあっち、と指を指された。
指された方向はご自宅のような場所。入っていいらしく、遠慮なくお邪魔すると
中はとても狭くて暗い廊下と階段があった。
一瞬よく分からなかったけどトイレを探すべく、家の中に進んでいくことにした。
一つ一つ部屋を確認してトイレを探していった。
狭くて暗い廊下を進み、急な木で出来た階段で3階くらいまで上がると大きな暖簾
のようなものが入り口にかかった小部屋があり、暖簾をくぐるとほそながーい穴の
開いたぼっとん便所があった。

不思議とくさくない。
トイレに行った後はその家をくまなく探検。
チベットのお坊さんの生活を垣間見たようでとても楽しかった。
屋上に上がる階段を登って屋上に上ってみるとラサの街が遠くに見えた。

ポタラ宮だけが街の中からにょきっと出てきてて、存在感を示していた。


このようにあっち行ってみよう、こっち行ってみよう、とうろうろしてみることが
出来る。変なところに進入しても別に怒られることは無い。
探検ごっこしているみたいでとっても楽しかった。


というわけでチベットの文化を楽しめた一日。
明日はいよいよ北京に戻ります。あー楽しかった!