波の照る間に浮かぶ島

本当に波の照る間に島が浮かんでいたのには驚いた。
果てのうるま(さんご)が語源だというけれども、それにしてはうまい当て字だと思う。


26日から29日まで沖縄の波照間島に旅行に行ってきました。何も無いところで何もしないを堪能したかったからあえて何も無い波照間島を選びました。
実際行ったら意外とやることも楽しみもあって正直まだまだ楽しみきれていないんだけれども、でも、充実した4日間でした。
何も無いところ、というけれども、何も無くても人はいて、何も無くても自然はあって、なにかあるんだけどそれを意識できていないだけなんだなぁ、、、と。都会にないものに満ち溢れているこの島では都会と同じくらい楽しむ事があります。問題なのはいままでそういう楽しみを見つけられなかった自分自身の視点なんだなぁ、とおもいました。


島について。
この島は日本の人が住む島としては最南端に位置する島です。ちなみにホンキで最南端を目指すなら東京都の沖ノ鳥島になるそうです。
人口は600人弱。典型的な過疎の島、と思いきや!!最近は島の外から入ってきて住み着いた人が多く(半分くらいとかそうでないとか)、その人たちの子供たちがたくさんいるので過疎の町、という雰囲気はありません。子供たちがたくさんいてにぎやかです。
島をぐるッと回ると16キロとか20キロとか。
割と平坦で自転車で十分回れます。
集落が5つあり、中心地である名石部落等3部落が集中したところに小学校と中学校があります。体育はバスケ、中学からはバトミントンだそうです(なぜか決まっているらしい・・・)。
島の主な産業はサトウキビ、モチキビなどの農業、サトウキビをつかった製糖業、肉牛やヤギの生産などの牧畜、あとすこし漁業だそうです。観光もメインではありますが何せ遠いのであんまり人が来ないとか。でも漁業よりは儲かるので転進する人もしばしばいらっしゃるそうです。
南の島なので泳げるところがたくさんあると思いきや1箇所だけ、ニシの浜というところです。1箇所だけというだけあって本当にきれいな場所です。ここは筆舌に尽くしがたいの一言。
波照間島の地酒として「泡波」という泡盛があります。この泡盛は「幻の酒」といわれるほどのもの。波照間酒造という本当に小さな民家みたいな酒造所でちょっとずつ作っているのでぜんぜん流通していないらしく島外はおろか島内の売店でも売っていません。石垣島では一升瓶入りで1万5千円もの値がついていました。
まぁこんなもんです。


一日目の夜は島の方に泡波をごちそうしてもらいました。
これがとってもおいしい。アルコールの癖は無いのだが味の癖はたっぷりあって蒸留酒にしてはかなり濃厚な米臭さがある。どんどんのめちゃうキケンなお酒。案の定飲みすぎて話の内容なんてぜんぜん覚えてません。
泡波、観光客にはぜんぜん手に入らないとのこと。残念無念です。おいしいのに。