いさむ。

親切な友人のおかげで行きたくて仕方なかったイサム・ノグチ展に行くことが出来ました。
いつもありがとう。


20世紀を代表する彫刻家、イサム・ノグチ、彼の作品の企画展。
作品もさることながら見せ方も面白く、楽しめました。
全体的に抽象的な作品が多く、見ながら作品から表題を当てようと試みたけどぜんぜん無理。
想像力の奥深さを感じるのも美術鑑賞の良いところ。


見せ方として感激したのはちょっとした体感コーナーがあったこと。
イサム・ノグチの作品の中で、平面を組み合わせて作った彫刻がありました。
パーツとパーツを垂直に組み合わせたりして一つの立体を作ります。
その彫刻をパーツごとに分けて自分なりの組み合わせを作ってみれる体感コーナー!
うーん、イマイチ伝わらない。
で、なにが良いかというと2点。
1、いりぐちの間口が低く、子供の視線であること
 入り口が1.2mほどしかなく、大人は気付かなければ素通りしてしまうが子供は自分のeyelevelに入り口の中が見れるのでその存在に気付く。子供向けであるという意味のある演出、構造。こういうのはすごい好き。
2、イサム・ノグチの世界を感覚的に楽しめる。
 芸術は見せるものであってはつまらない。見る側、見られる側双方向のやり取りがあってこそ存在して面白い物になりうると僕は思う。イサム・ノグチの使ったツールを使って何かを作る、ということは、結果として出来たものと彼本人の作品とを比較することによってその感覚の違いやそのものの構成を肌で感じることが出来る。自分の中に取り込むことによって彼の作品を通じて感覚のやりとりが出来る。


うーん、イマイチ伝わらない。
伝わらない文章はとりあえず「芸術」だということにして難解に解釈していただくしか有りませんな。


anyway
彼の作品はこちらから参加できるものが多くてすごい好きです。
札幌の大通り公園にある滑り台。
これが彼の作品を知るきっかけでした。
「芸術は未完成でいい。あとは大地や風や子供達が完成させてくれる」と言っていたそうです。
使われる芸術、必要である芸術、そういうものに特段の意味を感じます。
やっぱすごいね。いさむさん。