日本vs北朝鮮

友達むーちょの家で北朝鮮戦を見た。もちろんサッカーの。拉致問題金正日、国際情勢などで毎度お騒がせの北朝鮮が日本とサッカーの試合をするということで民放がこれでもかってくらい盛り上げて盛り上げて別にそんなに強敵ではないにもかかわらず超注目カードになってしまいました。そんなプロパガンダに乗せられて腰をすえて見ることにしました。
18時ごろ友達の家着。早速テレビをつける。10番では早くも北朝鮮の戦力分析やスタメン発表で盛り上がっている。それを横目にさっさとビザの注文をする。ピザを注文したところでビールを飲み始める。んまい。クラシックラガー最高!ありがとうむーちょ。
あとちょっとでキックオフというところでピザ到着。がつがつ食べているといつの間にかキックオフ!
この後は燃えた。いきなり開始5分で得点。まだボルテージが上がりきっていないのにあっさり点を入れてしまったのでちょっと拍子抜け。まぁまぁ喜ぶ。
その後一進一退。前半を終える。
ハーフタイム、どうしようもない会話が飛び交う。
「それにしても日本いきなりだったなぁ」
「ちくしょーみにいきてぇなー」
北朝鮮もこのまま終われないよなぁ」
「うん。だって負けたら強制収容所送りでしょ?」
「なぁ。やっぱ少林サッカー並みの必殺技やってくれないとつまんねぇよな。」
「宙に浮くとかね」
「火を噴くとかね」
「それくらいはやるべきだよね」
「日本の選手、危ないね」
北朝鮮はかねてからなぞのチームといわれてきた。民放でとんでもなく盛り上げてくれたおかげで北朝鮮チームの虚像が出来上がっていた。
「なぞのチーム北朝鮮代表」「秘密のベールに包まれたチーム」「データがないので予測不可能」
そんな作られた虚像がわれわれの会話の中に現れている。ていうかたんなる酔っ払いという説もある。
後半開始。しばらくして北朝鮮の怒涛の攻撃が始まる。そして北朝鮮に1点をいれられてしまう。がーん。
・・・
言葉がない。体になにか見えない杭が突き刺さったような衝撃がはしる。
がーん。


試合は続く。ついに時計の針は45分を指す。ロスタイムは3分。頼む入れてくれ、頼む・・・は、はいったーーーー!
めっちゃ騒いだ。逆転勝利とかさよならゲームとかやっぱいいね。テレビでサッカー見てて一番盛り上がった。ちょーいい感じ。ずっとまえにむーちょと行った巨人横浜戦で横浜が9回の裏2アウトランナーなしから4点差をひっくり返したあの試合に近い盛り上がりだった。
結局日本勝利。ほっとした。
10番では引き続き北朝鮮特集が続く。それを見ながら思う。
「結局北朝鮮は必殺技出さなかったなぁ」
メディアの力ってこわいです。