謝らない中国人

日本ではなにかとすいません、ごめんなさい、と言うことが多いと思いますけど、
中国ではなにかと「言い訳」を聞くことが多いかと思います。


特にごめんなさい、なんて聞かないなぁ。
本当に申し訳ないときしか言いませんよ。
日本であれば混んでいる電車から降りるとき、エレベーターから降りるとき、人にどいてほしいと思ったら「すみません」っていってどいてもらうと思う。
英語でもexcuse meって言うじゃん?
若干意味は違うかもしれないけどさ。
中国でもすいません、的な言葉はあるけどちゃんと「ちょっとどいて」と言う。
すいません、なんて聞いたことが無い。


そもそも誤る、というのは自分が悪いことをしたときに相手に申し訳ない気持ちを伝えるためのもの。
なので自分が悪くなければ誤る必要は無い、ということみたいです。
まぁそれはそれで納得なんですが、そうじゃなくて中国の場合、自分が悪くても誤らないこともしばしば。


ある日、日本料理を食べに行きました。
なんとなく気持ちが疲れてて、中華料理の喧騒から離れたかったんです。
その日早く帰りたかったこともあってかわりとはやくできるものを選んで頼んだ。
しかしながら待てど暮らせど来ない。本を1冊読み終わってしまった。もう45分くらい経っただろうか。
店員に
「まだ?」
ときくと
「もうすぐです」
といって店の奥でなにやらこそこそ話をしている。
「やばい、あなたこれ(注文を厨房に)渡し忘れてるじゃない!」
「私じゃないわよ」
「いいから早く作って持っていきなさいよ」
あいやー、忘れられていたんですね、私。
悲しい限りです。
結局1時間くらいして料理が出てきたんですが、そのときに、
「どうして遅くなったの?」
ときいたら
「今日はお客さんが多くて。。。。」
と言い訳開始
「あなたの料理は時間がかかるんです。だからお客さんが多くて順番待ちになって遅くなりました」
なんていうもんだから心の疲れていた私はおもわず
「うそつきめ!」
と小娘に言ってしまいました。
あとで出てきた日本人が
「注文を取ったのに厨房に伝え忘れて放ってありました」
と白状したのでやっぱりうそでした。


なんていうか、こういうことって日常茶飯事なんですわ。
こういうチープな言い訳やみえみえな嘘がとても多い。
とにかく自分のミスを隠すことが出来るもんならうそでもごまかしでもなんでもして
なんとか怒られるのを回避しようとする。
これしきで「えー、なにこの接客態度すごい悪いお店〜、いきたくな〜い〜」
なんて言っていたら中国のレストランで食事は出来ないと思います。


この言い訳には当然猛烈なクレームで対抗するわけで、ここでこのチープな言い訳を言い負かせば
いいんです。そうなんです。中国人もよくそうやってます。
いいあっていいあっていいあっていいあって。
最後はだきあって双方納得。
そんな感じ。


こういうの全てひっくるめて中国式コミュニケーションの一端なのでしょうか。