社会人になって初めて

風邪らしい風邪を引きました。


先週からちょっとぐずぐず体調を崩していたのだけど週末は元気になったのであんしんしてたら前の晩、咳が猛烈にひどく眠れなかったので致し方なく医者に行くことにしました。浅田飴も白旗をあげる荒れっぷり、あっぱれ。だもんで今日は医者行ってから出勤しました。


弟がインフルエンザになってしまったのでそれがうつっていないかのチェックも兼ねて近所のお医者さんへ。何度かお世話になっているんだけどあまり風邪を引かない健康体なのでいつも診察券がみあたらず、何度行っても初診なんですよ。もうだらしなくってこまっちゃう。
とにかくのどが痛くて痛くてしょうがないので診察が待ち遠しくて待ち遠しくてしょうがなかった。本を読みながら待合室で待つ。心境は「トイレ(大)にいきたいけどoccupiedで入れない時」にちょっと似ていた。とりあえず苦しい。
15分くらい待つと「はーい、○○(僕の名前)さーん」と軽やかな声が聞こえた。
トイレ待ってるときに「じゃー」って音がした時並みの嬉しさ。


以下会話
僕「失礼しマース」
イシャ「はい。今日はどうしましたか?」
僕「のどが痛いんです。」
イシャ「そうですか、いつからですか?」
僕「土曜日から声がおかしくなりました」
イシャ「じゃあのど見てみましょう」
(のどを懐中電灯で照らす」
イシャ「・・・うーん、若いですねぇ」
僕「はぃ??」


若い喉?ってナンデスカ??
いま僕の喉は「痛い」喉デスヨ???え、若い?


イシャ(w/含み笑い)「今年のインフルエンザは7度くらいの熱でも発症していることがあるんですよ。念のため検査してみます?」
僕「ハイ。お願いします。」
イシャ「じゃあちょっと我慢しててねー」
(綿棒で鼻の奥をかき回される、なぜか思わず右手を上げる。)
イシャ「はい、おわりました−」
看護婦「はい、どうぞ」(といってティッシュを渡す)


あの、このティッシュ、ん、どこを拭けばいいのかな?ありがたいんだけど。
とりあえず何ともない鼻を拭いてお返しした。こんな気を遣って鼻を拭いたのは初めてかもしれない。


イシャ「じゃあ15分ほどしたらお呼びしますんでお待ちになっててください」
僕「はい、ありがとうございました」


再び待合室で本を読んで過ごす僕。壁の向こうからは看護師さんたちの声が聞こえてくる。
看護A「最近インフルエンザ、多いわよね〜」
看護B「そうね、今日早速会ったしね」
看護A「この検査もさ、早いと15分どころか一瞬で結果が、、、あー、でたでた」


でた。
何が?
月デスカ?
やめましょうよ、聞こえるのにさ。それって今見てるのって僕の検体でしょ?
ねぇねぇ、どうなったの?


看護師さんのお話もトーンが下がり内容が聞こえなくなってしまってより不安になる。
頭の中は「僕がインフルエンザで3日間休んでいる間にどのように仕事を割り振っていくか」で一杯になり、もちろん本を読んでいる場合ではなくなってしまった。
あー、どうしようどうしよう。まいったなぁ…むー。
でもなってしまったものはしょうがないし、あとでがんばれば何とかなる!
こうなったら思い切って3日間楽しんで過ごしてやる!
と覚悟を決め、運命の15分経過。ジリジリジリジリ、とアラームがなる。
「○○さーん」


がちゃ


「失礼しマース」
「はい、どうぞー」
「いかがでした?」
「はい、これがインフルエンザの検体です。この白い○の部分に赤い点で反応が現れます。」
「はい、そうですか。」


覗き込むときれーな紅い点が白い○の中にくっきり。
はい?
決定じゃないですか。もったいぶらないで教えてくださいよ。もう。


イシャ(本棚からパンフレットのようなものを取り出す)
「それでこの写真のようになれば陽性なんですよ。」
僕(覗き込む)


写真には赤い点の横に菱形の薄ぼんやりしたものが写っていた。僕の検体には無いもの。これがインフルエンザウィルスの反応らしい。
ということは!
イシャ「おめでとうございます。ただの風邪です!」
看護婦「あーらよかったぁー」


…祝うなって。
こんなちょっとほのぼのした一日のスタート。